(原題:MY LIFE )93年作品。もう、何と言っていいのか。主題に対する謙虚さも配慮もへったくれもない、能天気なアメリカ人の“真髄”(?)を見るようでひたすら疲れた。
ガンで余命いくばくもないビジネスマン(マイケル・キートン)が、残された妻(ニコール・キッドマン)とまだ生まれぬ息子のために自分の姿を必死になってビデオに残そうとする。で、何を撮影して残すのかというと、ヒゲの剃り方とか女の引っかけ方だとかやってる仕事の内容だとか、どーでもいいことばっかり。もしも私が主人公の立場だったら、弱っていく自分の姿をビデオなんかで家族に残したくないね。万一残すんだったら、もうちょっとマシなこと撮るだろう。
でも、この主人公ならそういうことやってもおかしくない。だってガンにかかっているはずなのに、全然やつれてないから(笑)。とうとう死ぬまで“見た目は健康”の状態が続いたりする。
さらにシラケたのは、死の恐怖を克服するためか知らないが、怪しげな東洋人のまじない師のところに行ってヘンな“治療”を受けるところ。闇の中から光が見えたりどうのこうのって、まるでワケわかんない。西洋医学では限界らしいから、ちょっとオリエンタリズムに走ってみました、って感じかな(呆)。
「ロレンツォのオイル」みたいに強烈な求心力もなく、映画はダラダラと流れてお涙頂戴のラストに突入する。せめて、薬漬けで七転八倒させる病院治療に対するアンチテーゼでもあれば少しは見応えもあったのだが、それもなし。
本作でのキートンは芸がない。ラストにバットマンに変身するぐらいのギャグを飛ばしてほしかった(←何言ってんだ ^^;)。キッドマンは問題外。まるで演技に集中していない。製作元は「ゴースト/ニューヨークの幻」と同じだが、足もとにも及ばない出来。ブルース・ジョエル・ルービンの演出は冗長で、良かったのはジョン・バリーの音楽だけか。
ガンで余命いくばくもないビジネスマン(マイケル・キートン)が、残された妻(ニコール・キッドマン)とまだ生まれぬ息子のために自分の姿を必死になってビデオに残そうとする。で、何を撮影して残すのかというと、ヒゲの剃り方とか女の引っかけ方だとかやってる仕事の内容だとか、どーでもいいことばっかり。もしも私が主人公の立場だったら、弱っていく自分の姿をビデオなんかで家族に残したくないね。万一残すんだったら、もうちょっとマシなこと撮るだろう。
でも、この主人公ならそういうことやってもおかしくない。だってガンにかかっているはずなのに、全然やつれてないから(笑)。とうとう死ぬまで“見た目は健康”の状態が続いたりする。
さらにシラケたのは、死の恐怖を克服するためか知らないが、怪しげな東洋人のまじない師のところに行ってヘンな“治療”を受けるところ。闇の中から光が見えたりどうのこうのって、まるでワケわかんない。西洋医学では限界らしいから、ちょっとオリエンタリズムに走ってみました、って感じかな(呆)。
「ロレンツォのオイル」みたいに強烈な求心力もなく、映画はダラダラと流れてお涙頂戴のラストに突入する。せめて、薬漬けで七転八倒させる病院治療に対するアンチテーゼでもあれば少しは見応えもあったのだが、それもなし。
本作でのキートンは芸がない。ラストにバットマンに変身するぐらいのギャグを飛ばしてほしかった(←何言ってんだ ^^;)。キッドマンは問題外。まるで演技に集中していない。製作元は「ゴースト/ニューヨークの幻」と同じだが、足もとにも及ばない出来。ブルース・ジョエル・ルービンの演出は冗長で、良かったのはジョン・バリーの音楽だけか。