先日、LUXMANのプリメイン型アンプを何機種か聴き比べる機会があった。とはいえ、同社の製品は過去に幾度も接したことがあるのだが(笑)、実を言えばこの試聴会に足を運んだ個人的な目的は、アンプよりもスピーカーの試聴であった。デモに使用されたのはデンマークのDynaudio社のFocus 160で、次回のスピーカー更改の際の有力候補なのである。
Focus 160は前に一回聴いたことがあり、その時は好印象だったが、LUXMANのアンプで鳴らすのを聴くのは初めて。同社のプリメインアンプはあまり強いクセがないと言われるのでスピーカーの素性は分かると思うのだが、今回もいい音で鳴っていた。
解像度や情報量をしっかり確保した上での、スムーズで聴きやすい中高音。締まって音像が整理された低音。クリアなのに決して冷たくならず、明るく温度感がある。居合わせたLUXMANの営業スタッフが“何を鳴らしても破綻しない。クォリティの高いスピーカーだ”と言っていたように、ジャンルを選ばない汎用性の高さもある。
ただし、Dynaudioは近々別のラインナップのモデルチェンジを予定しており、そっちの方の音にも興味がある。さらにその出方次第ではFocusシリーズの実売価格が変動する可能性もあるので、私としては導入を急ぐつもりはない。他社製品も含めてゆっくり検討したいところである。
ついでながら(←「ついで」なのかよ ^^;)、LUXMANのプリメインアンプのインプレッションも述べておこう。Focus160に繋げたのは、L−505uXとL−507uX、そして以前このブログでも紹介したL−305の3機種である。
L−505uXおよびL−507uXに関して、両者の音質差は“価格通り”である。L−507uXの方が情報量や音場の広さに関して完全にリードしている。とはいえL−505uXも決して悪い製品ではなく、この価格帯としてはしっかりと作ってあると思う。強いクセも無く、接続するスピーカーを選ばない。
だが、このL−500番台の製品は(同機のユーザー諸氏諸嬢には悪いが)個人的にあまり面白味が無い。同社の上級セパレートアンプのような作為的にハイファイ度を強調したような展開はそれほど見受けられないのは有り難いが、あまりに普通すぎてこちらにグッと迫ってくるような個性が(私には)感じられない。
安い方のL−505uXでも20万円は優に超える(一般ピープルから見れば)“高級品”だ。繋ぐスピーカーが極端に限定されるような強すぎるキャラクターは不要だが(笑)、このクラスのアンプになると聴感上の物理特性の高さや汎用性以外にも何かチャームポイントが欲しくなる。でも、L−500番台の製品にはそれが無い。
それと、国産アンプ全般にも言えることだが、L−500番台の製品のデザインも本当につまらない。図体も無駄にデカい。LUXMANの担当者曰く“ユーザーが現在保有しているアンプ類とデザインを合わせるために、シルバーとシャンペンゴールドカラーの2色を用意しています”とのことだが、そんな消極的なエクステリアの動機付けではなく、もっと“攻め”のデザイン手法でオーディオに興味の無い人でも惹き付けるような外観にして欲しかった。
対してL−305は伝統的な“LUXトーン”と呼ばれる音質とレトロな意匠をフィーチャーしており、そのコンセプトが面白い。もちろん繋ぐスピーカーは選ぶタイプで、その意味では“難のある製品”とも言えるのだが、それを勘案しても所有欲をくすぐられるモデルである。こういう“カラーがはっきりした商品”も良いものだ。
Focus 160は前に一回聴いたことがあり、その時は好印象だったが、LUXMANのアンプで鳴らすのを聴くのは初めて。同社のプリメインアンプはあまり強いクセがないと言われるのでスピーカーの素性は分かると思うのだが、今回もいい音で鳴っていた。
解像度や情報量をしっかり確保した上での、スムーズで聴きやすい中高音。締まって音像が整理された低音。クリアなのに決して冷たくならず、明るく温度感がある。居合わせたLUXMANの営業スタッフが“何を鳴らしても破綻しない。クォリティの高いスピーカーだ”と言っていたように、ジャンルを選ばない汎用性の高さもある。
ただし、Dynaudioは近々別のラインナップのモデルチェンジを予定しており、そっちの方の音にも興味がある。さらにその出方次第ではFocusシリーズの実売価格が変動する可能性もあるので、私としては導入を急ぐつもりはない。他社製品も含めてゆっくり検討したいところである。
ついでながら(←「ついで」なのかよ ^^;)、LUXMANのプリメインアンプのインプレッションも述べておこう。Focus160に繋げたのは、L−505uXとL−507uX、そして以前このブログでも紹介したL−305の3機種である。
L−505uXおよびL−507uXに関して、両者の音質差は“価格通り”である。L−507uXの方が情報量や音場の広さに関して完全にリードしている。とはいえL−505uXも決して悪い製品ではなく、この価格帯としてはしっかりと作ってあると思う。強いクセも無く、接続するスピーカーを選ばない。
だが、このL−500番台の製品は(同機のユーザー諸氏諸嬢には悪いが)個人的にあまり面白味が無い。同社の上級セパレートアンプのような作為的にハイファイ度を強調したような展開はそれほど見受けられないのは有り難いが、あまりに普通すぎてこちらにグッと迫ってくるような個性が(私には)感じられない。
安い方のL−505uXでも20万円は優に超える(一般ピープルから見れば)“高級品”だ。繋ぐスピーカーが極端に限定されるような強すぎるキャラクターは不要だが(笑)、このクラスのアンプになると聴感上の物理特性の高さや汎用性以外にも何かチャームポイントが欲しくなる。でも、L−500番台の製品にはそれが無い。
それと、国産アンプ全般にも言えることだが、L−500番台の製品のデザインも本当につまらない。図体も無駄にデカい。LUXMANの担当者曰く“ユーザーが現在保有しているアンプ類とデザインを合わせるために、シルバーとシャンペンゴールドカラーの2色を用意しています”とのことだが、そんな消極的なエクステリアの動機付けではなく、もっと“攻め”のデザイン手法でオーディオに興味の無い人でも惹き付けるような外観にして欲しかった。
対してL−305は伝統的な“LUXトーン”と呼ばれる音質とレトロな意匠をフィーチャーしており、そのコンセプトが面白い。もちろん繋ぐスピーカーは選ぶタイプで、その意味では“難のある製品”とも言えるのだが、それを勘案しても所有欲をくすぐられるモデルである。こういう“カラーがはっきりした商品”も良いものだ。